Apple Glassは2028年発売か、OLEDマイクロディスプレイ採用の噂


Apple Glass、2028年発売に向けOLEDマイクロディスプレイ採用か? マイクロLED断念の可能性も

Appleの長年噂されてきたスマートグラス「Apple Glass」(仮称)が、2028年に発売される可能性が報じられた。注目は、従来噂されていたマイクロLEDではなく、OLEDマイクロディスプレイを採用するという点だ。もしこれが事実なら、Appleは現行のVision Proで培った技術を、より小型のデバイスに転用する戦略を取ることになる。ただし、これはあくまでサプライチェーンからの単一情報であり、現時点では噂の域を出ない。

サプライチェーン情報が示す仕様と発売時期

iPhone Maniaの報道によれば、Apple Glassは約0.6インチのOLEDマイクロディスプレイを採用し、2028年に発売される可能性があるという。この情報は、Appleのサプライチェーンに近い関係者を情報源としているとされる。また、同報道では、これまで開発が進められてきたとされるマイクロLEDディスプレイの採用は断念された可能性が示唆されている。

マイクロLEDは、高輝度、高コントラスト、低消費電力が特長で、ARグラスなどの小型デバイスにおける「理想のディスプレイ」と目されてきた技術だ。しかし、極小サイズのLEDチップを大量に転写する製造プロセスの難易度とコストが非常に高く、量産化の壁が存在する。今回の情報が真実であれば、Appleはこの実用化のハードルを現時点では越えられないと判断し、より成熟したOLED技術に舵を切ったことになる。

Apple Vision Proとの技術的連続性

OLEDマイクロディスプレイへの切り替えが示唆される背景には、Apple Vision Proの存在がある。Vision ProはマイクロOLED(OLED on Silicon)ディスプレイを採用しており、高精細な映像を実現している。今回のApple Glassの噂で言及されている「OLEDマイクロディスプレイ」は、このVision Proのディスプレイ技術を、より小型化・低消費電力化した進化形と考えるのが自然だろう。

これは、AppleがAR/VR分野において、高価で高性能な「Visison Pro」と、より日常的に装着可能な「Glass」という、明確な製品ラインを構想している可能性を示している。Glassにおいては、没入型のVR体験よりも、外界の視野を保ちつつ情報を重畳表示する「透過型AR」が主な用途となり、そのためにはディスプレイの小型化と透過性が極めて重要だ。OLEDマイクロディスプレイは、その要求に対する現実解として選ばれたのかもしれない。

市場と開発における現実的な課題

2028年という発売時期は、この種の革新的なコンシューマー向けウェアラブルの開発スケジュールを考えると、現実的なラインに見える。Apple Glassの実現には、ディスプレイだけでなく、バッテリー寿命、発熱処理、軽量化、そして何よりもソフトウェアとユーザーインターフェースの根本的な革新が求められる。既存のスマートグラスが抱える「野心的だが使いどころが限定的」という課題を、Appleがどう解決するのかが最大の見どころだ。

また、この情報が単一メディアによるものであり、Bloombergのマーク・ガーマン氏など、Apple情報で定評あるジャーナリストからの確認が得られていない点は注意が必要である。過去にもApple Glassに関する噂は何度も浮上しては消えており、プロジェクトそのものが存在しない、または方針が大きく変更される可能性も常にある。

総合的に見れば、今回の情報は「Appleがスマートグラスを諦めたわけではなく、より実現可能性の高い技術経路で開発を継続している」という解釈を後押しするものと言える。テック業界は、MetaやGoogleなどもARグラス開発に注力しており、2028年頃は本格的な製品競争が始まるひとつの節目となる可能性がある。しかし、消費者が本当に日常的にスマートグラスを装着する日が来るかどうかは、依然として未知数だ。

出典・参考情報

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