Apple、2026年に低価格MacBook投入の計画か A18 Proチップで価格帯拡大へ
AppleがMacBookのラインナップを拡大し、2026年に低価格帯の新型モデルを投入する計画があると報じられている。これは、これまで手が届きにくかった層へのMacエコシステムの入り口を広げる戦略的な一手となり得るが、その一方で、既存のMシリーズチップとの棲み分けや性能面での課題も浮かび上がる。
アナリストが示す低価格MacBookの姿
複数の海外メディアが、アナリストのMing-Chi Kuo氏による情報を引用して報じている。それによれば、この低価格MacBookは2026年の前半、具体的には3月から4月頃に発売される可能性があるという。量産はその前年、2025年の後半に開始されるとみられている。
最大の特徴は価格帯だ。想定される価格は699ドル(日本円で約7万円台)前後からとされ、一部の情報では599ドルから899ドルの範囲で検討されているとも伝えられる。現在の最安値MacBookであるMacBook Air (M1)よりも、さらに手の届きやすい価格帯での投入を目指しているとみられる。
A18 Proチップと多彩なカラーによる差別化
MacRumorsのガイド記事などが伝えるところでは、このモデルの性能の核となるのは、既存のMacBookシリーズで採用されているMシリーズではなく、iPhone向けとして開発が進められている「A18 Pro」チップだ。Appleは、自社開発チップ「Apple Silicon」の統合をさらに推し進め、iPhoneとMacの間でコアテクノロジーを共有する方針を強めている可能性がある。これにより、開発コストの効率化と、エントリーモデルにおけるコストパフォーマンスの両立を図ろうとしていると分析できる。
また、デザイン面では、現在のMacBook Airのようなアルミニウム一体型ボディではなく、よりコストを抑えた素材や製造プロセスが採用されるかもしれない。さらに、複数のカラーバリエーションを用意することで、従来のMacBookとは異なる、よりパーソナルで親しみやすいイメージを打ち出し、新規ユーザー、特に若年層や教育市場への訴求力を高めることを狙っていると見受けられる。
ディスプレイについては、13インチのLCDパネルが採用されるとの情報が優勢だ。一部では12.9インチとする情報もあるが、いずれにせよ、高価なmini-LEDやProMotionを搭載した上位モデルとは明確に差別化され、コスト削減の主要な要素の一つとなるだろう。
戦略的な意義と残る疑問点
この計画が実現すれば、AppleはWindows陣営が強固な低価格ノートPC市場に、本格的に切り込むことになる。これまで「高品質だが高価」というイメージが強かったMacを、より多くの消費者に触れてもらうための「入場券」として機能させ、長期的なエコシステムユーザーへの囲い込みを強化する意図が読み取れる。
しかし、AシリーズチップをMacに搭載する場合、macOSとの最適化や、Mシリーズとの性能差・機能差をどのように位置付けるかという課題が残る。また、699ドルという価格帯を実現するためには、どこでコストを削減するのか(ディスプレイ、ボディ素材、ストレージ容量、ポート数など)によって、実際のユーザー体験は大きく変わってくる。
現時点では、あくまでアナリストによる予測情報であり、Apple自身は何も発表していない。発売時期や最終的な仕様、価格は変更される可能性が高い。Macの購入を2026年頃まで柔軟に待てるユーザー、または予算を抑えたセカンダリーマシンを探している現行ユーザーは、今後の正式な発表に注目する価値はある。一方で、すぐにMacが必要なユーザーは、現行のMacBook AirやMacBook Proといった確立されたモデルを検討するのが現実的だろう。
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